18日の夜明け前、しし座流星群ピーク
8年前、2001年11月19日未明のあの時を覚えているだろうか。あのときに遭遇した人はおそらく一生忘れることはできないであろう。
その再現ではないが今年もまた大いに期待してもよいのでは・・・との予想が出されている。
最近は研究の進歩とともにこうした流星群の出現予想が出されるまでになってきたのはありがたい。だから反面予想が外れたら・・・と思うとちょっと怖い気がしないでもない。
しし座流星群の母天体は33年周期で回る「テンペルタットル水星」でその回帰から10年が過ぎている。その33年ごとに太陽に近付いた時に放出される星のかけらの広がりをダスト・トレイルと言っている。
これも一緒に太陽を回っているのだが、いつごろ放出されたものかを特定し、それが地球と出会うのか出会わないのかで流れ星が多くなるのが少なくなるのかが決まるそうだ。
さて、今年この予想では1466年と1533年に放出された星のかけらのダスト・トレイルが地球とぶつかる。その中心が18日午前6時頃でその頃を中心に1時間に100個以上多ければ500個に達するのではとのことだ。
今年は月齢が1.3、新月直後で夕方には沈んでしまい条件はこの上なくよい。しし座の放射点が東の空に上ってくるのは深夜24時ころでこの頃から流れ星の数が増え始め、明るくなり始める5時半頃にはかなりの数の出現が楽しめるであろう。
この頃晴れればかなり冷え込んでくることが予想される。最高のピークの頃にダウンなんてことにならないように寒さ対策は万全に!
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# by hoshimikai | 2009-11-02 19:45 | 星暦
くじら座の変光星「ミラ」が14日ごろ極大に
「ミラ」と言えば、皆さんもよく存知ていよう。そう、あの軽乗用車D社おにそんな名前がついているよね。
もちろんそれはこの星・くじら座の変光星からつけたものなのだ。
このくじら座の変光星「ミラ」が今月14日頃極大、つまり最も明るくなる。ミラは変光星の中で一番有名で大体332日の周期で明るくなったり暗くなったりすることで知られている。
これはミラが星としての一生を終える姿で膨らんだり縮んだりしながら明るさを変えているというものだ。
その周期はほぼ一定なのだが、明るさはまちまちで最も明るくなる時でも、2等星になったりあるいは4等星止まりだったりすることだってある(ちなみに前回、昨年の12月は3等星の暗い方で肉眼でようやく確認できる程度)。
ミラのあるくじら座といえば秋から初冬にかけてが一番見安いシーズンということで、今が絶好の観望期なのだ。あまり目立たないがうお座のα星、アルリシャの直ぐ下に星が見えたらそれがそうだと思ってほぼ間違いないだろう。この辺りには3等星以上の明るい星はないのだ・
くじら座の口元になるα星メンカル(2.5等)や尾っぽのところにあるデネブ・ロイトス(2.0等)と比べてみるのも明るさを調べる一つの方法だ。普段、変光星なんて滅多に見ることはないだろう。是非このチャンスにくじら座のミラに目を向けてみてはいかがかな?!
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# by hoshimikai | 2009-11-02 19:45 | 星暦
黒い太陽を求めて・中国への旅②
ホテルから現地へ・そしていよいよ観測開始


ぐっすりと眠れないまま夜明けを迎える。現地時間の5時前、部屋の窓を開けると生ぬるい風が入ってきてどこかけだるさを感じる。まだ暗いのだが東の地平線辺りはほんのりと白み始めているのはわかる。晴れている。でも金星は見えない。ということは、昨夜の説明会の時に見た雲が予想通り南下してきているのか。コリャアやはり皆既の太陽を拝むのは難しいかもしれないな。ホテルの狭いバスタブに水を一杯に張って体を沈める。晴れることを願っての禊ではないが、どこかそんな気持ちがあったのかも知れぬ。

6時出発と言うことで、荷物のチェックを済ませ、急ぎ朝食を取りバスに乗り込む。朝日が差し始めた。このまま晴れ間が上空に広がってくれよ。みんなの願いを乗せて警備と道案内のためのパトカーに先導され、5台のバスは案慶市のホテルから観測地である桐城市天城中学校へと向かった。
高速度自動車を入ればかなり快適なのだが、朝はかなりの混雑が予想され、観測時刻に間に合わないかもしれないということで、一般道を走ることになったとガイドが説明してくれた。
車窓から見る田園にはイネやとうもろこし、大豆やサトイモなどが植えてあり、日本の田舎とほどんど変るところはない。
水牛がのんびりと水浴びをしているのを横目に見ながらバスは進む。中国の家は全て道路に面しては建てられてなく、道路から家までは5メートルから10メートル空き地があり、その空き地が実に有効(?)に利用されている。特に朝のこの時間はこの空き地が食堂代わりなのかどんぶりに箸を持って食事をしている人を見かけることも多かった。またこの空き地が市場にはや代わり、丁度バスが止まったところで市が開かれていて間近に目にすることができた。
以下にも中国の田舎、その市のすごいこと、野菜や果物は並べ方は乱雑だが日本とかわるところなないのだが、魚や肉などは凄い。アヒルや鶏は生きたまま転がっていて、注文に応じてなのか、その場で捌いているではないか。魚も生きたまま水桶に入れてあり、そのまま取引されていた。
豚にいたっては生きてはいなかったが、一頭のまま転がされていて、それをそのまま捌いては台の上に並べていた。もちろん露天なのだからハエの凄いこと、それを追っ払う風でもなく、ハエとの共存もまた生活の一部と見ているのだろう。ハエがいっぱいやってくるから美味しいのだと。そうそうあまり気づいた人はいなかったようだが、露天の隅のほうには犬も数匹つながれていて、どうやらこれも食料になるようだ。
そうこしているうちにバスは天城中学校に近付く。昨年下見した時とは一変、ビックリするくらいの街並みと道路。全てが新しくなっているではないか。特に学校周辺の変りようには驚かされた。下見に時に案内してくれたガイドさん曰く、「皆既日食の観測地として日本から観測隊がやってくるということで、急遽周辺を整備した。」のだおうだ。中国ってすごい。やるときゃ一気にやっちまうもんなんだ。7時10分、こうして5台のバスは学校前の広場から校門をくぐり観測する校庭に到着した。我々の観測場所には予め現地の警察がロープ(事件現場などに張ってある)が張り巡らされてあり、日本人以外は入れないようにしてあった。こんなに厳重にしなくてはならないのかな。こんなど田舎にそんなに人は集まらないだろう。(それが間違いであったと気づくのにはそう時間は掛からなかった)。でもこの心遣いが嬉しいではありませんか。

バスの窓から見上げる空は相変わらずどんより雲が垂れ込めている。でも少し隙間ができつつあり、ひょっとするとひょっとかな。そう思いつつバスから降りるとこの時刻なのに外はむせるような暑さ。湿度が高い上に気温は優に33度を越えているではないか。「kリャ晴れたら直ぐに35度は越えそうだな」そんなおしゃべりをしながらバスから機材を降ろし、セッティングにとりかかる。もちろん汗だくになりながらである。
まず望遠鏡(80ミリ屈折)での撮影用三脚は、真北から真南の方向に平行にロープが引いてありそれを下にセットし、赤道儀をのせる。バランスウェイトにマウント、その上に望遠鏡とビデオカメラを手際よく取り付けた。ガイド用のコントローラーは電池を忘れてきたので使えないと手動ガイドで対応することにした。もう1本、連続撮影用にと銀塩フィルム用のカメラを三脚にセット、巻き上げればーをフリーにしておいたので、そのまま固定して太陽方向を向ける。これで一応準備完了、一息ついて見上げる空には相変わらず雲が多くまだ太陽は顔を出さない。
旅行者の担当者がバッグから大きなテルテル坊主を取り出し、観測広場の校庭の一角のバスケットボールのゴールにぶら下げようとしている。それを見て現地の人たちが凄い剣幕で怒り出した。ガイドが慌て飛んできて「それを取り外してください。人の形をしたものを高いところに吊るすとその地域に災いが起こるという言い伝えがあるらしい。そこであまり人目につかないようにと本部関の机の隅に結わえ付け、晴天になうようにとお祈りをすることにした。
雲は南西から北東へと動いている。その南西の低空に晴れまが少し見えているではないか。「コリャアいけるかもしれないぞ」そうつぶやきながら滴り落ちる汗もなんのその、順調にセッティングを進め、時計を見るともう8時は過ぎている。もう直ぐ第一接触だ。
全ての準備を終えてホット一息、周りを見渡すといつの間にかどこから集まったのか、現地の人々が張り巡らされたロープの外に、三重四重の人垣を作っているではないか。そんな人口密集地(すごい田舎)でもないのに、また情報がそれほど多くあるとは思えないのに、よくもまあ集まってくれたものだと嬉しいやら感心するやら、やはり厳重にしなければならなかったのだ。もしロープが張っていなかったなら、警察官の警備がなかったらと思うとぞっとする。皆既日食を楽しみながら荷物の見張りも怠ることがないようにしなくてはならなかったのだ。そんな情景を楽しみながら晴れ間がやってくるのを今か今かと待つ。
「第一接触まであと10分で~す。皆さん準備はいいですか」。このツアーを企画したJTB九州の担当者が本部席からハンドマイクで叫ぶ。周りは見るともう全ての人が観測や撮影の準備をおえてくつろいでいる。ロープの外のギャラリーはさらにふえ、ざっと見ただけで5000人はいるようだった。
「第一接触まであと10分で~す。皆さんのパワーで雲を吹き飛ばしてくださ~い」。マイクの声はさらに大きくなってあたりに響いた。雲はまだ切れる気配はないが、準備中より明るくなってはきている。雲は多いながら、なんとか晴天は期待できそうだ。
「第一接触まであと1分で~す。何とか晴れますように皆さんお祈りしましょう」。晴れ間のやってこない苛立ちと焦りからか、声にどこか元気がなく少し震えているようだ。カウントダウンが始った。現地時間8時17分48秒。
「第一接触で~す。まだ太陽は見えませ~ん」。東の空にはまだ暑い雲があるが、南西から西の空にかけては随分青空が広がってきている。これだったらもう直ぐ太陽も顔を出すのではないだろうか。かなり希望が持てるようだ。途切れ途切れでもいいから何とか見たいものだ。それぞれの思いで太陽があるであろう方向を見上げている。
くもの切れ間がやってきた。ゆっくり動く雲から太陽が顔を出した。8時35分を過ぎている。太陽の西の端が20%ほど欠けているのが見える。さあいよいよ撮影開始だ。カメラとビデオを太陽に向ける。興奮で手が振るえなかなかピントを出せない。このまま第四接触まで晴天でありますようにと願いながら最初のシャッターを切った(つづく)
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# by hoshimikai | 2009-11-02 19:44 | 黒い太陽を求めて中国への旅
10月は夜空で木星が絶好調
本格的な秋の訪れ、夜空では木星が最高にみやすいシーズンを迎えている。
木星は8月中旬に地球の真後ろに回り込み、一晩中見ることが出来るようになっているが、宵の空でもっとも楽しめるようになるのはそれから二ヵ月後、つまり10月が一番いいと言えるわけだ。

さて今シーズンの木星は山羊座をウロウロ、8月には尻尾の先っちょにあったのが逆行して、この10月はそのしっぽの付け根付近まで動いてきている。ここらでちょいと一休み、下旬になると動き始め、11月・12月と再びしっぽの先っちょへと移動する。

木星はものすごく明るく(-2.5等)月で見ても十分楽しめるのだが、望遠鏡を使うともっと面白い。と言うのは、今年は6年に1度の木星を真横から見る位置にあり、あの有名なガリレオ四大衛星が一直線上に並んで見えるのだ。
と言うことでその衛星たちがお互いに隠したり隠されたり、また衛星の影の中に別の衛星が入る、いわゆる「衛星の相互食」という珍しい現象を見ることができる。
10月は7日と14日(2回)、19日・21日の5回あり、すべて宵の内の現象で観測はしやすい。
また、9月29日と10月27日には、ちょっと太めで明るい月が寄り添い目を楽しませてくれることだろう。
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# by hoshimikai | 2009-10-08 19:13 | 星暦
10月は夜明けの空も面白い
金星と水星、土星の動きに注目=☆ 月にも!

今、最高に面白いのが夜明け前の空だ。そう東の空に注目してみよう。
明けの明星★金星は4月からずっと君臨しているが、10月にはいるとすぐに水星と土星が顔を出してくる。

水星は10月6日西方最大離隔となって最も見やすく明るさも0等級あるので肉眼でも直ぐに見つけることができるだろう。
そこへ寄り添ってくるのが土星だ。9月4日環が消失して1ヶ月、まだ望遠鏡で細い環を確認するのは低空ゆえ難しかろう。

水星と土星の接近は、10月8日ちょうど見かけ上の月1個分ぐらいなので低倍率の望遠鏡の視野にすっぽり収まることになる。
その後土星は水星を離れ、金星へと向かう。そして13日の夕方に金星にもっとも接近するのだが、あいにく日本からは見ることができない。
でもその日か、14日の朝見てみよう。明るく輝く金星(-3.9等)のすぐそばにかなり控えめの土星(1.1等)を見つけることができるだろう。

17日になると新月直前の細い細い月がこの三つの惑星の直ぐ近くにやってくる。
早起きしてこの絶景を楽しみたいものだ=★
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# by hoshimikai | 2009-09-30 20:30 | 星暦